マイナス金利
マイナス金利の影響下で、個人預金口座にもいずれマイナス金利適用する可能性があるという発言がニュースになりました。
「現在の金利環境が長期化するほどマイナス金利が転嫁される可能性が高まる」とドイツ中央銀行の理事が発言したようです。
ユーロ圏も日本より前から、マイナス金利を導入しており、いろいろと問題が奮発しているようです。
最近のドイツ銀行の株価暴落もドイツ銀行の経営悪化がうわさされ起こったことです。
個人口座がマイナス金利に
なんだドイツの話か。
しかも可能性の話じゃん。
と思われるかもしれませんが、実は個人口座にマイナス金利が導入されている銀行はすでに存在するのです。
「ドイツ・スカート銀行」という、小規模なネット銀行で一部の預金者にマイナス0.25%の金利が課され徴収されているようです。
かなり大口の預金者だけに適応されるようですが、個人預金にマイナス金利を課す銀行は存在はしているのです。
2014年11月からということでもう1年以上前のことですので、現在も行われているかは分かりません。
そのようなことがもっと一般の銀行にも広まるかもしれないという発言なわけです。
本当にそうなる確率は非常に低いのかもしれませんが、こうした大物が発言すると何かしらの影響はあると思います。
日本がマイナス金利を導入する前でしたら、他人事ですが、今となっては現実味があります。
銀行の収益は悪化
銀行の収益は悪化していく方向です。
経営難に陥る可能性は容易に想像できます。
メガバンクの預金口座の金利は、0.001%とほぼ0です。
ですが、少なからず利息を払わなければなりません。
さらに、住宅ローンや自動車ローンなどの融資金利を引き下げて、顧客が借りやすい状態を作っていますが、金利を下げているということは、収益が減るわけですから、借りる側はいいですが、貸す側にとってはいい状態ではありません。
振込手数料や入出金手数料などを引き上げる構想はしていると思います。
さらに、口座維持手数料を徴収するようになったらいやですね・・・。
長期国債の利回りがマイナスですから、数字的に見ればローンの金利もマイナスになり、借りたほうが金利をもらえるという状況も考えられます。
絶対ないですが・・・。
今後、住宅ローンの金利が国債の金利とは関係なく、利上げするのではないかという話もあるみたいです。
利上げしないとやってられない状態に陥るかもしれないということから、こういう話が出ているようです。
まぁ確かにそうなるかもしれませんね。
ローンは今のうちに組んでおいたほうがいいのかも・・・。
キプロスでは預金口座に10%近い課税も
キプロスが2013年に金融危機に陥った際に、国際通貨基金が融資をする代わりに、キプロスの預金者にも負担させるという条件をだしました。
その際には、全預金者対して、6.57%~9.9%の課税をすることを決め、預金口座を数日間封鎖しました。
これは国家レベルの破たん危機に対して行われた措置で、理由も規模も違うのですが、こんなこともユーロ圏では起こっていました。
かといって、日本が預金口座にマイナス金利を適用する可能性は低いと思いますが、この金利が長期化するとどこからか弱気な発言が出てくるかもしれませんね・・・。
やだやだ・・・。